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2019年8月

平成29年度「日本薬局方の試験法等に関する研究」研究報告 低波数領域を利用したラマン分光法の校正基準に関する研究

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス
  • 小出 達夫
  • ,
  • 齋藤 歩
  • ,
  • 近藤 敦斗
  • ,
  • 深水 啓朗

50
8
開始ページ
480
終了ページ
485
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一財)医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団

低波数領域のラマン分光法のための波数校正用の標準物質について検討した。汎用性と安全性を考慮して、通常領域において規定されているポリスチレン、シクロヘキサン、アセトアミノフェンの他、低波数領域で用いられことがあるシスチン、硫黄を検討対象とした。シクロヘキサン、ポリスチレンは低波数領域では明確なピークは検出できず、アセトアミノフェン、L-シスチン、硫黄でピークが検出された。ピークが検出された化合物とされなかった化合物の違いとして、前者は物質に結晶性がない一方、後者は結晶であることが挙げられる。よって、200/cm以下の低波数領域で用いられる校正用標準物質は結晶性物質であることが必要であり、非結晶性の物質は低波数領域ではラマンピークがほとんど検出されないことから校正用標準物質としては適切ではないと考えられた。

リンク情報
Jamas Url
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&doc_id=20190815380008&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40021992991&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
ID情報
  • ISSN : 1884-6076
  • 医中誌Web ID : 2019368120

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