MISC

2006年9月

高速粗視化粒子-分子動力学ハイブリッドシミュレーション法の開発とその応用

Proceedings of 3rd International Conference on Multiscale Materials Modeling
  • 五十嵐 誉廣
  • ,
  • 尾形 修司*
  • ,
  • 塚田 隆

開始ページ
179
終了ページ
182
記述言語
英語
掲載種別

材料の破壊・損傷などの諸現象は、さまざまなサイズにおける材料の化学的・機械的特性の変化や、環境の効果などが複雑に影響を及ぼし合う現象であるため、各種の実験解析から得られた結果を総合的に考慮する必要がある。しかし、実験解析で取り扱えるサイズには限界があること、そして実験では短い時間スケールの動的振る舞いを追うことが難しいことから、破壊・損傷現象の素過程を追うための解析手法として計算機解析が注目されている。計算機を用いた連続体-原子マルチスケール手法は、計算精度を保ちつつ解析時間の削減が可能であるため、ナノ$\sim$サブミクロンサイズの材料に関する諸物理現象の素過程を解析するための適切な手法の一つである。本研究では、新しいマルチスケール手法である、高速粗視化粒子-分子動力学ハイブリッドシミュレーション法の開発を行い、開発したハイブリッドシミュレーション法を用いて$\alpha$-Fe系のシミュレーション解析を行った。原子ポテンシャルはFeとCuを扱うことができるAcklandポテンシャルを採用した。特に粒界を含むFe系に対し応力が作用したときのFe原子の振る舞いについて、原子論的な視点から議論を行う。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5004351

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