近年、橋梁や建築物等のインフラ構造物の劣化が社会的に大きな問題となりつつある。大型構造物の主要材料である鉄鋼材料の大気腐食挙動を理解することは、安全性確保の観点から非常に重要であり、メカニズム解明のための多くの研究が継続されている。また昨今の計算機性能の向上により、これまでに蓄積された膨大なデータを経験値とし、計算機内部で学習することで物理現象の予測値を改善する機械学習が可能となっており、様々な分野において活用されている。本研究では、大気腐食に重要な様々な説明変数に柔軟に対応できる機械学習を用いた大気腐食解析プログラムの構築を行った。