論文

査読有り
2010年10月

北海道北部幌延地域における地下水浸透に関する研究

Proceedings of 13th International Conference on Environmental Remediation and Radioactive Waste Management (ICEM 2010) (CD-ROM)
  • 横田 秀晴
  • ,
  • 山本 陽一
  • ,
  • 前川 恵輔
  • ,
  • 原 稔*

開始ページ
81
終了ページ
86
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1115/ICEM2010-40047

高レベル放射性廃棄物地層処分の安全性を評価するうえで、地層中における物質移動の駆動力となる地下水流動を理解することは不可欠であり、地下水流動解析においては地下水涵養量などの適切な境界条件の設定が必要となる。日本原子力研究開発機構では、北海道北部幌延地域において、堆積岩地域の地下水涵養の把握を目的にさまざまな水理学的調査・観測を行っている。しかし、地表付近における地下水の浸透については、気候変動等の外的影響を受けやすく、詳細を明らかにすることが難しい。そこで、本研究では、各種観測結果を組合せ、境界条件の一部となる浅部地下水流動系の検討を行った。幌延地域においては、HGW-1及び北進気象観測所の2か所で地中温度と土壌水分の観測が行われている。観測の結果、幌延地域では年間を通して地下への水の浸透と地下水涵養が生じていること、地表付近での水の浸透速度が深度により異なること、地表付近にゼロフラックス面が存在することが明らかとなった。今後は、ウェイングライシメータ,テンシオメータ,土壌水分計などの観測値を用いて、浅部地下への水の浸透量,中間流出量,地下水涵養量を定量的に議論する予定である。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1115/ICEM2010-40047
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5025644
ID情報
  • DOI : 10.1115/ICEM2010-40047

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