論文

査読有り
2014年2月

フェーズアウトシナリオにおける岩石型燃料の利用

Journal of Nuclear Science and Technology
  • 西原 健司
  • ,
  • 秋江 拓志
  • ,
  • 白数 訓子
  • ,
  • 岩村 公道*

51
2
開始ページ
150
終了ページ
165
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1080/00223131.2014.846834

プルトニウム(Pu)を燃焼するために岩石型(ROX)燃料を軽水炉で用いた場合のマスバランスを日本のフェーズアウトシナリオに対して研究した。解析のために、精度の良い燃焼計算、フレキシブルな炉心と燃料の組合せ、廃棄物と処分場の評価が可能なマテリアルバランス解析(NMB)コードを開発した。ワンススルー,混合酸化物(MOX)燃料,ROX燃料からなる3つのシナリオ群を解析した。2基のフルMOX、あるいはフルROX炉を建設することで、Pu量は半分程度にまで減少し、Pu同位体組成は特に自発核分裂生成中性子数において核物質としては劣化する。ROXの効果は量と組成においてMOXよりも顕著である。MOX及びROX使用済燃料の発熱と毒性はかなり高いため、処分場面積と潜在的な放射能毒性はMOXとROXによって減少しない。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1080/00223131.2014.846834
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5040542
ID情報
  • DOI : 10.1080/00223131.2014.846834
  • ISSN : 0022-3131

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