論文

査読有り
2001年2月

ROX燃料に使用する共鳴吸収物質のドップラー効果測定実験

Progress in Nuclear Energy
  • 中野 佳洋
  • ,
  • 安藤 真樹
  • ,
  • 岡嶋 成晃
  • ,
  • 高野 秀機
  • ,
  • 秋江 拓志

38
3-4
開始ページ
343
終了ページ
346
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/S0149-1970(00)00131-1

中性子の共鳴吸収物質であるエルビウム,タングステン,トリアについて、ドップラー反応度効果の測定実験をFCAで行った。岩石型燃料を現行軽水炉に使用した場合、負のドップラー反応度係数の絶対値が小さくなり、反応度事故等の過渡変化時に燃料の健全性に問題が生じる。このため、中性子の共鳴吸収物質を燃料に添加して、ドップラー反応度係数を改善することが検討されている。今回の実験では、参照物質として天然ウラン金属及び酸化物の測定も行った。その結果、各サンプル1molあたりのドップラー反応度は、エルビウムがもっとも大きく天然ウラン金属の約1.5倍の値であった。トリアが次に大きな値で1.45倍、タングステンがもっとも小さく約0.6倍であった。いずれの核種も岩石型燃料のドップラー反応度係数の改善に有効であるとの見通しを得た。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/S0149-1970(00)00131-1
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?6186
ID情報
  • DOI : 10.1016/S0149-1970(00)00131-1
  • ISSN : 0149-1970

エクスポート
BibTeX RIS