2012年11月
看護職員におけるフィッシュ哲学の概念を基盤とした職場環境改善 自由記述の質的分析を通して
産業ストレス研究
- ,
- 巻
- 19
- 号
- 4
- 開始ページ
- 389
- 終了ページ
- 400
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本産業ストレス学会
フィッシュ哲学の概念を基盤とした職場環境改善対策(フィッシュ対策)の実施内容と対策後の看護職員の主観的評価の記述内容を質的に分析した。一般病院に勤務している看護職員255例を対象とした。取り組んだ対策は26件で、「全職種を対象とした良好な態度啓発のポスター掲示と復唱」6件、「患者の誕生日に手紙のプレゼント」3件などが挙がった。フィッシュ対策の良かった点を記載した看護職員は148例で153件、悪かった点を記載した看護職員は56例で65件挙げられた。フィッシュ対策に対する肯定的評価には、【職場の人間関係の改善】【仕事に対するモチベーションの向上】【強化されたチームワーク】【取り組みによるストレス軽減】【前向きな思考・行動の変化】の5カテゴリー、否定的評価には、【不明確な病院の方針】【対策実施に伴い増大する負担】【不明瞭な対策の成果】【取り組みに対する不満】の4カテゴリーが抽出された。