MISC

2014年8月

土壌に分布した放射性セシウムによる外部被ばく線量換算係数の計算

JAEA-Research 2014-017
  • 佐藤 大樹
  • ,
  • 古田 琢哉
  • ,
  • 高橋 史明
  • ,
  • 遠藤 章
  • ,
  • Lee C.*
  • ,
  • Bolch W. E.*

2014
17
開始ページ
25
終了ページ
2,1-25
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-research-2014-017
出版者・発行元
日本原子力研究開発機構

福島第一原子力発電所事故により、土壌に広範囲にわたって沈着した放射性セシウムがもたらす外部被ばくによる公衆の実効線量の評価に必要な線量換算係数を解析した。モンテカルロ法に基づく3次元放射線輸送コードPHITSを用いて、Cs-134及びCs-137が土壌中0.0g/cm$^{2}$, 0.5g/cm$^{2}$, 2.5g/cm$^{2}$, 5.0g/cm$^{2}$及び10.0g/cm$^{2}$のいずれかの深さに一様平板分布している条件で線量解析を進め、新生児, 1歳, 5歳, 10歳, 15歳及び成人の換算係数データを整備した。また、放射性セシウムが沈着した土壌上に1ヶ月, 1年または50年、滞在した場合の積算実効線量への換算係数も評価した。解析の結果、年齢が低くなるほど実効線量が大きくなることを示すとともに、全年齢の実効線量が、現在モニタリングされている地表面から高さ1mでの周辺線量当量H$^{*}$ (10)よりも小さいことを確認した。また、現行の放射線障害防止法関連法令の基礎となっている国際放射線防護委員会(ICRP)の1990年勧告と、将来導入が見込まれる2007年勧告で定義された評価法による実効線量では、大きな差異を生じなかった。この他、指数分布をはじめとした体積分布線源に対応した線量換算係数を導出する手法や、評価した換算係数データを今回の事故後の線量評価に適用するための手法を提案した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-research-2014-017
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40020203175
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12117124
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5046825
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-research-2014-017
  • CiNii Articles ID : 40020203175
  • CiNii Books ID : AA12117124

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