MISC

2012年6月

線量評価におけるENSDFの利用

核データニュース(インターネット)
  • 遠藤 章

102
開始ページ
33
終了ページ
39
記述言語
日本語
掲載種別

放射性同位元素の取り扱い、病気の診断等における放射性医薬品の利用、環境中に分布する放射性核種に由来する被ばく線量を計算するためには、その核種の半減期,放出される放射線の種類,エネルギー,放出率等のデータが必要である。放射線防護,核医学における線量計算では、国際放射線防護委員会,米国核医学会MIRD委員会によって編集された放射性核種データベースが利用されている。これらのデータベースは、評価済み核構造データファイルENSDFをもとに整備されたものであり、ENSDFは、被ばく線量計算の基盤データとしてはもとより、線量計算から誘導されるさまざまな基準値を通して、国際的な放射線安全基準の策定にも役立っている。本稿では、ENSDFを提供する核データコミュニティと、ENSDFの利用者との情報・意見交換の場となることを期待し、線量計算と核データとのかかわり、ICRP, MIRD委員会のデータベースの歴史的な発展、最近実施されたデータベースの改訂、ENSDFへの期待について述べる。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5035910
ID情報
  • ISSN : 0385-4876

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