2011年12月
線量評価用平均的成人日本人ボクセルファントムの構築
JAEA-Data/Code 2011-013
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- 開始ページ
- 87
- 終了ページ
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
- DOI
- 10.11484/jaea-data-code-2011-013
ICRPは、2007年勧告において、放射線防護分野で用いる実効線量を評価するための臓器線量は、ICRPが新たに定義する成人レファレンスファントムを用いて計算することを決定した。この成人ファントムは、西欧人の標準的な体格データに基づき構築されている。一方、医療分野等では、体格が線量評価に影響するため、特に国内においては、西欧人と異なる体格の日本人に対して体格差による被ばく上の違いを考慮することが求められている。そこで、以前に開発した日本人ボクセルファントムJM及びJFを修正して、平均的な成人日本人男性及び女性の体格を持つファントムを構築した。このファントムの修正では、身長・体重を日本人の平均値に一致させ、また、臓器・組織の重量を日本人の平均値に対して$\pm$10\%以内に調整した。さらに、2007年勧告において実効線量の評価のために新たに必要とされた臓器・組織をモデル化し、追加した。本報告書は、構築した平均的成人男性及び女性日本人ファントムの解剖学的特徴,成人日本人のレファレンスファントムとして利用するうえで有用となる解析結果を述べる。
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- DOI : 10.11484/jaea-data-code-2011-013