2020年10月
日本原爆生存者に対する新しいボクセルファントムシリーズの線量評価への影響; 計算手法の改良と臓器線量応答関数
Radiation Research
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- 巻
- 194
- 号
- 4
- 開始ページ
- 390
- 終了ページ
- 402
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1667/RR15546.1
原爆生存者に対する被ばく線量評価は、幾何学形状人体ファントムと逆解きモンテカルロ放射線挙動解析計算コードを組み合わせて実施されており、その結果はDS02レポートにまとめられている。しかし、幾何学形状ファントムは、人体の詳細な解剖学的特性を表現しておらず、また、逆解きモンテカルロ計算手法はPHITSなど最新のモンテカルロ放射線挙動解析手法と比べて精度が良くない問題点が指摘されていた。そこで、1945年の日本人体形を詳細に模擬したボクセル形状ファントムを開発し、最新版PHITSを用いてそのファントム内の臓器線量を評価した。また、その計算手法を用いて様々な照射条件に対する臓器線量の応答関数を作成し、DS02に格納された原爆生存者各人の被ばくシナリオに対して瞬時に臓器線量を推定する手法を構築した。構築した手法は、将来のDS02の改訂に利用することができる。
- ID情報
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- DOI : 10.1667/RR15546.1
- ISSN : 0033-7587