2019年4月
日本原爆生存者に対する新しいボクセルファントムシリーズの線量評価への影響; 小児と成人
Radiation Research
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- 巻
- 191
- 号
- 4
- 開始ページ
- 369
- 終了ページ
- 379
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1667/RR15267.1
原爆生存者に対する被ばく線量評価は、幼児・小児・成人の3年齢群に対する幾何学形状人体ファントムを用いて実施されており、最新の結果はDS02レポートにまとめられている。しかし、幾何学形状ファントムは、人体の詳細な解剖学的特性を表現しておらず、また、年齢群も3つでは不十分との指摘があった。そこで、1945年の日本人体系を詳細に模擬した6年齢群に対するボクセル形状ファントムを開発し、解剖学的な違いが線量評価に与える影響を調査した。その結果、典型的な原爆被ばく条件に対して光子及び中性子による臓器吸収線量は最大でそれぞれ25\%及び70\%程度異なることが明らかとなった。本成果は、今後、原爆生存者に対する線量再評価を行う際に役立つと考えられる。
- ID情報
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- DOI : 10.1667/RR15267.1
- ISSN : 0033-7587