論文

査読有り
2016年6月

線量測定のための実用量とICRUの新たな取り組み

Annals of the ICRP
  • 遠藤 章

45
1\_suppl.
開始ページ
178
終了ページ
187
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1177/0146645315624341

国際放射線防護委員会(ICRP)が提案する臓器・組織の等価線量、実効線量等の防護量は、放射線による人体の被ばくの程度を定量化し、線量の制限や防護の最適化を図るために使われている。人体に対して定義される実用量は測定できないため、国際放射線単位測定委員会(ICRU)は、測定によって防護量を評価するための実用量を開発した。現在使われている実用量は、30年以上も前に定義されたものである。ICRUは、ICRP 2007年勧告における防護量の変更を契機に実用量の検討を行った。その結果、委員会は現在のものに替わる新たな実用量を提案することとした。エリアモニタリングに対しては、ICRU球のある深さで定義する線量から、粒子フルエンスに基づき防護量と関連付けた量に変更する。本発表では、新たに提案する実用量の定義と、それが線量測定の実務に及ぼす影響について検討した結果を報告する。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1177/0146645315624341
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5051420
ID情報
  • DOI : 10.1177/0146645315624341
  • ISSN : 0146-6453

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