「常陽」運転員教育訓練の実績と効果
平成22年度弥生研究会「研究炉等の運転・管理及び改良に関する研究会」
- ,
- 開催年月日
- 2011年8月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東海
- 国・地域
- 日本
「常陽」の運転員は原子炉施設保安規定、及びその下部要領である運転要領に基づきまとめられた「学習カリキュラム資料(Education Curriculum Document)」により、計画的に教育訓練を行っている。今回は、運転員教育訓練の内容とその実績及び効果について報告する。プラントを安全に運転するためには運転員が高度な知識や技能を備え持つことが重要である。また、これらの真価が問われるのは異常時であり、異常の兆候や状態をあらかじめパターン化して認識しておくことで、迅速な対応へと結び付けることが可能になる。これら体系化した教育・訓練を実施することで、運転員の知識の定着化及び能力向上の場を提供することができた。異常発生後の進展予測や要因特定に至るまでのプロセスは、個々の運転員の知識,思考により大きく左右される。この思考力を強化するうえでシミュレータ訓練は有効なツールであり、シミュレータを用いた実践的な訓練を通して個々の運転員に操作経験を積ませることができた。また、異常時措置マニュアルの教育と合わせ、理解度を確認するためのツールとして用いることにより、運転員の力量の維持・向上に寄与することができた。