共同研究・競争的資金等の研究課題

2014年4月 - 2017年3月

わが国の野生鹿における志賀毒素産生大腸菌の保菌状況と分離株の病原性評価

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
26450412
体系的課題番号
JP26450412
配分額
(総額)
5,070,000円
(直接経費)
3,900,000円
(間接経費)
1,170,000円

わが国の鹿323頭の直腸便から志賀毒素産生大腸菌(STEC)の分離を行ったところ、38頭(11.8%)から49株のSTECが、9頭(2.8%)から9株のO157が分離された。分離株は志賀毒素遺伝子や細胞接着因子などの病原関連遺伝子を保有していた。O157株の系統解析では、1株は出血性下痢患者由来株が多く含まれるClade7に、8株は水様性下痢の患者由来株が多く含まれるClade12にそれぞれ分類された。
鹿由来STEC 31株について、24種類の病原関連遺伝子の保有パターンにより系統解析を行ったところ、O5 STEC2株は人患者由来株と類似したパターンであり、人に病原性を示す可能性が示唆された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-26450412
ID情報
  • 課題番号 : 26450412
  • 体系的課題番号 : JP26450412