粒子法を用いた燃料溶融挙動解析手法の開発,6; 多成分解析における溶融モデルに関する検討
日本原子力学会2016年春の年会
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- 開催年月日
- 2016年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 仙台
- 国・地域
- 日本
シビアアクシデント解析における不確かさの低減を目的とし、炉心溶融の際の炉心構成要素溶融挙動評価のため、粒子法を基に燃料棒等の溶融挙動を評価できる手法を開発している。評価手法開発において考慮すべき項目の一つとして、材料の発熱や融点変化を通じて溶融位置や溶融した液相の広がり方等の溶融挙動に影響を与える、Zrの酸化をはじめとする化学反応がある。本報では、化学反応において重要と考えられる酸素濃度の分布や変化について評価する機能の導入を行った。導入にあたっては、酸素の移行を計算できる拡散方程式に加え、算出された酸素濃度に基づき、各粒子における酸化反応による発熱及び酸化物割合により評価するモデルを考案し導入した。さらに、機能確認計算としてUO$_{2}$とZrを含む計算体系にて溶融計算を行い、酸素濃度が低く酸化が進行していない融点が低い部分が先に溶融する結果を得た。これにより導入した機能が予定通りに動作することを確認した。