2013年4月
研究炉JRR-3でのシリコン照射における中性子フィルターを用いた新たな照射手法
Applied Radiation and Isotopes
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- 巻
- 74
- 号
- 開始ページ
- 70
- 終了ページ
- 77
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/j.apradiso.2013.01.005
JRR-3におけるシリコンドーピングの照射効率を上げるため、中性子フィルター付き照射ホルダーの開発を行った。中性子フィルターは軸方向の照射均一化を図るためのものである。ホルダーは低放射化物質である必要があることから、中性子フィルターはアルミニウムとB$_{4}$Cの合金を用いている。中性子フィルターの解析にはモンテカルロ核計算コードであるMVPコードを用いた。特性試験によりMVPコードを用いた解析手法の妥当性を確認することができ、さらに軸方向の中性子束分布の均一化を図れる中性子フィルター機能付き照射ホルダーの設計を行うことができた。本研究で得られた中性子フィルター機能付きホルダーを用いることにより得られる軸方向の中性子束分布の偏差は1.06と均一であった。JRR-3においてこのホルダーを用いることにより、従来の照射方法を用いる場合に比べてシリコンドーピングの照射量を約1.7倍に増加させることが可能となる。
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- DOI : 10.1016/j.apradiso.2013.01.005
- ISSN : 0969-8043