論文

査読有り
2013年1月

クラスターダイナミクスによるカスケード損傷下でのオーステナイト鋼と$\alpha$鉄における微細組織発展

Effects of Radiation on Nuclear Materials; 25th Volume (ASTM STP 1547)
  • 阿部 陽介
  • ,
  • 實川 資朗
  • ,
  • 大久保 成彰
  • ,
  • 松井 秀樹*
  • ,
  • 塚田 隆

開始ページ
313
終了ページ
337
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1520/STP103991

原子炉圧力容器鋼の機械特性低下は、中性子照射により形成されたナノサイズの溶質原子や点欠陥クラスターに起因することが知られている。したがって、照射による材料の微細組織変化やその結果として生じる材料特性変化を予測可能なモデルを開発することは極めて重要である。われわれは、点欠陥クラスターの長期間発展を評価するために用いられてきた反応速度論に基づくクラスターダイナミクスコードを、自己格子間原子(SIA)型クラスターの移動を考慮できるように改良を行った。この計算コードを用いて、316ステンレス鋼と$\alpha$鉄に対する計算結果の比較・解析を行うことにより、両材料における欠陥クラスターの反応機構、カスケードによる欠陥クラスターサイズ分布、SIAの移動度などの差異により、両材料中に生じる微細組織発展の差異が特徴付けられることを明らかにした。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1520/STP103991
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5030864
ID情報
  • DOI : 10.1520/STP103991

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