MISC

2011年6月

低密度MOX燃料製造におけるポアフォーマ特性試験

JAEA-Technology 2011-009
  • 水野 峰雄
  • ,
  • 芳賀 哲也
  • ,
  • 須藤 勝夫
  • ,
  • 武内 健太郎
  • ,
  • 沖田 高敏
  • ,
  • 木原 義之

開始ページ
100
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-technology-2011-009

高速増殖原型炉もんじゅ用燃料ペレットは85\%TDと低焼結体密度仕様であるため、製造には密度を降下させるためのポアフォーマ(以下、PFと略す)として、アビセルが使用されてきた。しかし、近年、アビセルの製造が中止されたため、代替材としてのPF候補材の特性を比較評価するための試験を実施した。下記に示した本試験の結果に基づき、セルフィアをアビセルの代替材に推奨した。(1)セルフィアを添加したペレットの焼結体密度のPF添加による密度降下率は、アビセルを添加したペレットとほぼ同一で、密度のばらつきはPF候補材の中で最も小さい。(2)ペレット外観観察における欠陥発生率は、PF候補材の中で最も低い。(3)セルフィアを添加したペレットのO/Mは、アビセル添加ペレットのO/Mと同等である。(4)ペレット縦断面金相観察におけるマイクロクラック発生の程度は、セルフィアがPF候補材の中で最も小さく、アビセル添加ペレットと同等である。(5)セルフィアを添加したペレットの焼しまり量はアビセル添加ペレットと同等である。上記のとおり、アビセルの代替材として推奨したセルフィアは、アビセル使用終了後のもんじゅ燃料製造に使用される予定である。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-technology-2011-009
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5028783
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-technology-2011-009

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