2007年3月
人生満足度曲線の妥当性に関する検討 ―ライフラインの観点からの分析―
法政大学文学部紀要
- 巻
- 54
- 号
- 54
- 開始ページ
- 95
- 終了ページ
- 106
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 会議報告等
- 出版者・発行元
- 法政大学文学部
構成的グループエンカウンターの中で、よく取り上げられるライフラインがどのような心理的特性を表しているのか、その妥当性に関する実証的研究が少ない。そこで、本研究でライフラインの特徴である時系列的なデータとそれが表している心理的特性について大学生を対象に検討した。その結果、幼児期・児童期・高校生以降の期間の満足度に関しては高い相関関係が認められたが、中学生期は相関係数が低く、人生における特異的な時期といえる。また、重要イベントが生起した時期は今現在の自分の年齢と近いものが選択されていること、そのイベントをポジティブにとられている参加者はそうでない人よりも、現在の人生満足度感が高いこと、ライフイベントの内容は学校関係、友人・恋人関係、部活・校外活動が多いことが明らかになった。
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 0441-2486
- CiNii Articles ID : 120001399732
- CiNii Books ID : AN00226157