論文

2010年3月

昭和20年代におけるA島での開業助産師の妊産婦への関わり

関西看護医療大学紀要
  • 杉山 智春
  • ,
  • 上山 直美
  • ,
  • 岸川 亜矢

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開始ページ
23
終了ページ
31
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
関西看護医療大学

妊娠や分娩には、その地域における産育習俗とそれに関わる人たちの影響は軽視できない。A島での従来の報告は、産育習俗についての分娩経験者の実態報告にとどまっていた。そこで今回、妊産婦を最も身近で援助したA島の開業助産師4人を対象とした半構成面接調査を行い、質的機能的分析を行った。本研究の目的は、昭和20年代におけるA島の開業助産師の妊産婦への関わりを明らかにすることである。結果として、開業助産師の昭和20年代の妊産婦への関わりは、3カテゴリー【正常な経過への支援】、【心のよりどころを大事にする】、【妊産婦に寄り添う】であり、8サブカテゴリー[新しい技術の導入]、[異常に移行させないような関わり]、[栄養を摂るための工夫]、[女性自身が身体を守れる支援]、[お産の「忌」は否定しない]、[習慣は否定しない]、[無償の支援]、[信頼されるための努力]が導き出された。助産師という正常な経過を支える専門職の活躍により、妊娠・分娩時の母子の安全はもたらされた。そして、助産師たちは、その事例に応じた有効な形で妊産婦に支援を行っていた。

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201002245771416832
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008802584