2018年4月 - 2023年3月
レセプトデータベース(NDB)の利用を容易にするための包括的支援システムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
本研究では2つの課題として「1:適切なデータ抽出・加工が難しい」ことと「データ抽出・加工の知識が利用者間で共有されない」ことを掲げ、前者に対し「適切なデータ抽出・加工の知識の定型化」、後者に対し「日本版ResDACによる研究者支援」を研究の柱に据えることを計画した。具体的には、レセプト情報等オンサイトリサーチセンター(京都)において、NDBの基礎知識を有さない利用者による2事例の研究利用に対する支援を通じて得られた、研究支援の実務および運用の知見が、初年度の成果として位置づけられる。
「適切なデータ抽出・加工の知識の定型化」の一環としては、利用者が該当患者の抽出のため必要となるSQLコードの作成に必須のNDBの基礎知識を提供し、教育コンテンツを充実化するとともに、研究者間での共有が可能なスクリプトについて、プラットフォーム化して共有できるようにする道筋をつけた。「日本版ResDACによる研究者支援」の一環としては、各種書類手続きや安全な運用のための鍵管理といった事務的支援を、利用者との協議のうえで一定程度我々が代行する取り組みを行った。これにより、個別研究において各研究者の負担を軽減し研究という本来業務に注力できる環境を整えるとともに、将来的に事務的支援を外部委託化させるためのノウハウが蓄積された。
加えて、海外におけるレセプト研究への研究支援体制を理解する目的で、フランスおよび台湾でレセプトデータ提供・利用に関与している識者を招聘し、第38回医療情報学連合大会で日本の識者も交えたシンポジウムを開催し、情報の共有に努めた。また分担研究者である今村・野田が主催する「第1回NDBユーザー会」に、分担研究者の松居とともに参加して各機関で運用されているNDBを用いた研究の実態を情報提供し、関係者間での情報共有を深化させた。
「適切なデータ抽出・加工の知識の定型化」の一環としては、利用者が該当患者の抽出のため必要となるSQLコードの作成に必須のNDBの基礎知識を提供し、教育コンテンツを充実化するとともに、研究者間での共有が可能なスクリプトについて、プラットフォーム化して共有できるようにする道筋をつけた。「日本版ResDACによる研究者支援」の一環としては、各種書類手続きや安全な運用のための鍵管理といった事務的支援を、利用者との協議のうえで一定程度我々が代行する取り組みを行った。これにより、個別研究において各研究者の負担を軽減し研究という本来業務に注力できる環境を整えるとともに、将来的に事務的支援を外部委託化させるためのノウハウが蓄積された。
加えて、海外におけるレセプト研究への研究支援体制を理解する目的で、フランスおよび台湾でレセプトデータ提供・利用に関与している識者を招聘し、第38回医療情報学連合大会で日本の識者も交えたシンポジウムを開催し、情報の共有に努めた。また分担研究者である今村・野田が主催する「第1回NDBユーザー会」に、分担研究者の松居とともに参加して各機関で運用されているNDBを用いた研究の実態を情報提供し、関係者間での情報共有を深化させた。
- ID情報
-
- 課題番号 : 18H04076
- 体系的課題番号 : JP18H04076
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
Thoracic Cancer 11(10) 2983-2986 2020年8月12日 査読有り