2007年3月21日
日本語の分裂文と談話表示意味論
Theoretical and applied linguistics at Kobe Shoin : トークス
- 巻
- 10
- 号
- 10
- 開始ページ
- 17
- 終了ページ
- 32
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14946/00001525
- 出版者・発行元
- 神戸松蔭女子学院大学
本稿では、日本語の分裂文の談話表示意味論を用いた分析を示す。分裂文と通常の語順の文のちがいは完全に運用論によって分析すべきではなく、意味表示に近い何らかのレベルで示されるべきであることを論じ、さらに、分裂文における、いわゆる連結性の効果が、本稿のアプローチからは、いわゆる「ロバ文」の動的な意味論の扱いに並行した形で自然に出てくることを論じる。最後に、分裂文における否定極性表現のふるまいは英語と異なり、日本語では統語的な環境に大きく依存することを論じる。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14946/00001525
- ISSN : 1343-4535
- CiNii Articles ID : 110006405138
- CiNii Books ID : AA11200630