基本情報

所属
沖縄国際大学 総合文化学部 英米言語文化学科 講師

J-GLOBAL ID
201501000959759690
researchmap会員ID
B000250027

 第二言語習得理論・応用言語学・英語教育学が専門である。そのなかでも特に、外国語リーディングの分野に興味があり、高専生を対象に多方面からの「多読指導の効果」について研究をしている。多量のインプットに触れ、能動的なリーディング活動に従事することで、英語教育の課題点の1つとして挙げられている「量」の問題を解決できるのではないかと考える。現行の中学・高等学校で使用されている検定教科書の総語数は25,000語程度であり、ペーパーバックに換算するとわずか70ページ程度にしかならない。現在の英語教育では、スピーキングやライティングなどのアウトプットを重視した授業が求められているが、このようなインプットの量では発話としてのアプトプットへの橋渡しは困難であるように思われる。
 有明高専では平成27年度より、低学年を対象に本格的な多読指導を導入している。多読本来の目的は、自律した英語学習者を育てることである。Day&Bamford(1998)の提唱する多読ブックストラップ仮説によれば、「読めることで自信につながり、それが楽しみに変わり、英語力へとつながる」と言われている。阿嘉(2015)の研究でも、英語が好きでない学生が1学年〜3学年へ上がるにつれて増加傾向にあるが、多読は好きであると肯定的に答えた学生の存在が多いことが明らかになっている。今後の課題点は、①能動的なリーディング活動がどの程度の期間で学習者の英語力を伸ばすことができるか、②英語力が伸びると仮定した場合、多量の英文に浸ることで、どのようなスキルが向上するのかを検討することである。


委員歴

  1

論文

  12

MISC

  3

講演・口頭発表等

  13

共同研究・競争的資金等の研究課題

  3

社会貢献活動

  2

メディア報道

  1