論文

査読有り
2017年11月

「もんじゅ」における出力欠損反応度詳細解析

Progress in Nuclear Energy
  • 谷中 裕
  • ,
  • 竹越 淳
  • ,
  • 岸本 安史*
  • ,
  • 毛利 哲也
  • ,
  • 宇佐美 晋

101
Part C
開始ページ
329
終了ページ
337
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/j.pnucene.2017.06.004

ナトリウム冷却高速炉における出力欠損反応度は燃焼欠損反応度と並び、炉心のPu富化度と制御棒本数を決める重要な設計パラメータとなっている。そのため、1994年から1995年にかけて実施された「もんじゅ」性能試験においても、これら特性値の測定が実施され、解析されてきた。直近の「もんじゅ」性能試験における出力係数測定試験に関する解析例としては、高野の論文がある。高野論文では考慮されていない最新の知見として、炉内温度分布の考慮、結晶拘束効果の考慮、対数平均温度の考慮、炉内膨張詳細化効果、最新の核データライブラリ(JENDL-4.0)の使用、測定値補正の精緻化がある。本研究では、これらの項目を全て考慮して、モデルの詳細化に伴う解析結果への影響を定量的に明らかにした。また、その結果、解析は実験を4.6\%過大評価することがわかった。このバイアスについて、各種誤差要因以外の要因として炉心心湾曲効果を考慮した評価を行った結果、測定値と1.1\%の差で一致した。これにより、出力上昇に伴う炉心湾曲効果が出力欠損反応度のような解析においては重要な要因である可能性が示唆された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/j.pnucene.2017.06.004
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5057182
ID情報
  • DOI : 10.1016/j.pnucene.2017.06.004
  • ISSN : 0149-1970

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