共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年 - 2014年

ストレス誘発過敏性腸症候群モデルにおける消化管痛覚過敏発現メカニズムの網羅的解析

文部科学省  科学研究費補助金(若手研究(B))  若手研究(B)

課題番号
24790582
体系的課題番号
JP24790582
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円
資金種別
競争的資金

平成 24 年度の研究で BALB/c マウスにおいて 5 ならびに 12 日間 コミュニケーションボックスにて mental および physicalストレス負荷 (MS および PS 負荷)を亜急性および慢性的に行ったところ、正常動物と比較して有意な下痢の発症を引き起こした。さらに、結腸における免疫状態を解析する目的で各種サイトカイン遺伝子発現を検討したところ、炎症に関与する TNF-alpha, IL-1beta, IFNgamma 等のサイトカイン遺伝子の発現減少が観察された。この知見を受け、コミニケーションボックスによるストレス負荷では、結腸に著しい炎症が引き起こされているのではなく、逆に免疫抑制が引き起こされているという知見を受け、下痢の原因の1つとして考えられる分泌亢進に着目して研究を進めている。分泌性下痢といわれるものは、小腸や大腸の粘膜に存在する腸管上皮細胞が塩素イオン(Cl-)を分泌して起こり、そのためには腸管上皮細胞の塩素イオンチャンネル(Cl-チャンネル)が作動することが知られており、このチャネルとして cystic fibrosis transmembrane conductance regulator (CFTR) が知られている。この CFTR の結腸における遺伝子発現を検討したところ、PS 負荷だけではなく MS 負荷においても発現が上昇していることを明らかにした。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/24790582.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24790582
ID情報
  • 課題番号 : 24790582
  • 体系的課題番号 : JP24790582