2019年9月11日
平成30年北海道胆振東部地震とその災害に関する総合調査
自然災害科学総合シンポジウム講演論文集
- 巻
- 56
- 号
- 56
- 開始ページ
- 21
- 終了ページ
- 26
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 京都大学防災研究所自然災害研究協議会
2019年9月11日(水), 於 : キャンパスプラザ京都 第1講義室「平成30年北海道胆振東部地震」とその災害に関する総合調査を実施した。震度7を記録した揺れにより, 同時多発斜面災害と, 北海道全域同時停電(ブラックアウト)が発生し, 複合的な災害となった。震源の深さは約37kmで, 大すべり域はそれより浅い20-25km付近であった。木造家屋の倒壊が多発したむかわ町市街では, 地盤構造による地震波の増幅が見られた。同時多発斜面崩壊は, 近隣の活火山の噴火による降下火砕堆積物が素因となった。札幌市内の地盤液状化地帯では, 極めて軟弱な谷埋盛土層が確認された。地震発生が未明であったことが, 建物倒壊による直接死が出なかったことに関係している可能性がある。ブラックアウトは, 社会経済活動に大きな影響を与えた。
- リンク情報
- ID情報
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- J-Global ID : 201902258575154316
- CiNii Articles ID : 120006731565