2018年
新潟県におけるツバキ属遺伝資源の花形質および遺伝的特性の評価
日本森林学会大会発表データベース
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 129
- 号
- 0
- 開始ページ
- 272
- 終了ページ
- 272
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.129.0_272
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
<p>新潟大学のゆきつばき園と新潟県森林研究所には、新潟県内の山地や農家の庭先などから収集された花形態が特異的なツバキが合わせて269本植栽されている。これらの個体は野生のヤブツバキとユキツバキの交雑,または両種の突然変異個体が由来だと考えられている。これらは,花型や花色などの花形質が多様であり,遺伝資源として非常に貴重であるが,年数の経過により,その多くは導入の記録や個体情報が紛失してしまっている。そこで、本研究ではこれらのツバキの花形質および遺伝的特徴を明らかにすることを目的とした。ゆきつばき園の花型を調べた結果,八重咲きが最も多く,次に一重咲きが多かった。遺伝解析は,葉緑体DNAと核DNAの双方で行った。解析の結果,ゆきつばき園の個体には,核はヤブツバキ型,葉緑体はユキツバキ型を示す個体がいくつか検出された。また,倍数性が疑われる個体もいくつか存在した。一重咲きの個体には,核DNAがヤブツバキ型の個体が多く,花形質もヤブツバキに近いことが明らかとなった。発表では,新潟県森林研究所のツバキの結果も交えて議論する。</p>
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11519/jfsc.129.0_272
- ISSN : 2187-6576
- J-Global ID : 201802234111998130
- CiNii Articles ID : 130007375869
- identifiers.cinii_nr_id : 9000396088315