MISC

2017年9月

摂食調節ペプチドGALPによる食欲・エネルギー代謝調節機構

人間総合科学
  • 平子 哲史
  • ,
  • 和田 亘弘
  • ,
  • 影山 晴秋
  • ,
  • 竹ノ谷 文子
  • ,
  • 塩田 清二

32
開始ページ
35
終了ページ
38
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
人間総合科学大学

ガラニン様ペプチド(GALP)は、ガラニン受容体GalR3に親和性が高いペプチドとして同定され、視床下部弓状核ニューロンで産生される神経ペプチドである。これまでに我々は形態学的手法により、このペプチド含有ニューロンの分布・局在などを明らかにしてきた。また、GALPの発見以降、その生理作用についての様々な研究がなされており、マウスにおいて、GALP投与後24時間までの摂食量と体重の減少を引き起こすと報告されている。さらにGALPの連続投与実験により、肥満モデル動物であるob/obマウスでは、摂食量と体重の有意な減少がみられ、GALPの抗肥満効果が報告されている。また、我々はGALPをマウスの脳室内に投与し、呼吸商を測定したところ、GALP投与直後に呼吸商が減少しており、脂質代謝が亢進したことが示唆された。このように、GALPは多彩な生理作用を有しているが、その中でも抗肥満作用に着目し、特に脂質代謝調節機構を中心に概説する。(著者抄録)

エクスポート
BibTeX RIS