ウラン・アメリシウム混合酸化物のXAFS測定
日本原子力学会2011年秋の大会
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- 開催年月日
- 2011年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 北九州
- 国・地域
- 日本
アメリシウム(Am)含有酸化物燃料の研究開発では、Amの価電子状態が燃料の酸素ポテンシャルや熱物性に強く影響するため、酸化物燃料中のAm原子周辺の電子構造を解明することは必要不可欠である。そこで、本研究では、放射光を用いて(U$_{1-y}$Am$_{y}$)O$_{2}$のAm L$_{3}$吸収端のXAFS測定を行い、AmO$_{2}$及びAm$_{2}$O$_{3}$のAm L$_{3}$吸収端のXANESスペクトルと比較することで、(U$_{1-y}$Am$_{y}$)O$_{2}$中のAmの価電子状態を評価した。その結果、AmO$_{2}$及びAm$_{2}$O$_{3}$のXANESスペクトルはAm$^{4+}$とAm$^{3+}$の違いによる4eV程度の化学シフトが見られること、Am$_{2}$O$_{3}$のスペクトルの形状がAmO$_{2}$よりも明瞭であること等の特徴があるが、(U$_{1-y}$Am$_{y}$)O$_{2}$のAm L$_{3}$吸収端のXANESスペクトルはすべてAm$_{2}$O$_{3}$のXAFSスペクトルと類似していることから、(U$_{1-y}$Am$_{y}$)O$_{2}$中のAmはAm$^{3+}$の状態であることを明らかにした。