2019年4月 - 2022年3月
梗塞後リモデリング進展過程におけるβ-アレスチン偏向性受容体CXCR7の機能解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
ケモカインレセプターであるCXCR7は、beta-アレスチン経路のみを活性化する偏向性受容体であるが、心臓におけるその役割は不明であった。
心臓を構成する細胞を網羅的に解析するためにscRNAseq解析を施行した。結果、CXCR7は血管内皮細胞に発現は低く、心筋細胞で高いことが分かった。次に細胞特異的遺伝子欠損マウスを作成したところ、やはり心筋細胞特異的CXCR7遺伝子欠損マウスで心不全が増悪した。CXCR7はERKの活性化が伴うことが細胞実験によって示唆され、マウス心臓やヒト不全心においても同様の結果であった。CXCR7は心筋細胞において心保護的に働くことがわかった。
心臓を構成する細胞を網羅的に解析するためにscRNAseq解析を施行した。結果、CXCR7は血管内皮細胞に発現は低く、心筋細胞で高いことが分かった。次に細胞特異的遺伝子欠損マウスを作成したところ、やはり心筋細胞特異的CXCR7遺伝子欠損マウスで心不全が増悪した。CXCR7はERKの活性化が伴うことが細胞実験によって示唆され、マウス心臓やヒト不全心においても同様の結果であった。CXCR7は心筋細胞において心保護的に働くことがわかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K08510
- 体系的課題番号 : JP19K08510