MISC

2018年

熱帯林の土壌呼吸の空間変動にもたらすアリとシロアリの影響

日本森林学会大会発表データベース
  • 大橋 瑞江
  • ,
  • 前川 優子
  • ,
  • 橋本 佳明
  • ,
  • 竹松 葉子
  • ,
  • Hasin Sasitorn
  • ,
  • 山根 正気

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開始ページ
668
終了ページ
668
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11519/jfsc.129.0_668
出版者・発行元
日本森林学会

<p>アリやシロアリは熱帯林において高い存在量を持つにも関わらず、土壌からのCO2放出における彼らの役割は未だ殆どわかっていない。そこで本研究では、マレーシア熱帯林でアリやシロアリの営巣場所からのCO2放出量を明らかにすることを試みた。ベイトトラップや目視調査によってアリやシロアリの巣を探索したところ、アリでは36種113個の巣を、シロアリは10種20個の巣を発見することができた。そこで、巣とその周辺土壌からのCO2放出量を比較した結果、巣からのCO2放出量は周辺土壌よりも有意に大きく、アリやシロアリの巣が熱帯林土壌のCO2放出のホットスポットの形成要因の一つであることが示唆された。さらに巣と周辺土壌における地温と土壌含水率を比較したところ、営巣活動によって巣の含水率は周辺土壌よりも小さくなることが示された。そして地温と土壌含水率が土壌からのCO2放出量の与える影響は、巣の方が周辺土壌よりも不明瞭となることが明らかとなった。巣からのCO2放出量はアリの種によって異なり、その違いの一部がアリの体サイズの違いに起因していた。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11519/jfsc.129.0_668
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007376315
ID情報
  • DOI : 10.11519/jfsc.129.0_668
  • CiNii Articles ID : 130007376315

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