2019年4月 - 2023年3月
学校数学における協働型探究活動を促進する教材の開発原理の構築と検証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究では,(1)学校数学における協働型探究活動を促進する教材の開発原理を構築すること,(2)開発した教材を中学校及び高等学校で実践し,その結果を分析することにより,教材の開発原理の有効性を明らかにすることを目的としている。
本年度は次の二点に取り組んだ。第一に,研究の方法論としてデザイン研究を採用し,教材開発研究の方法論の整備を行った。まず教材開発原理の意味を,内容・活動固有性と理論性および実証性の観点から特徴付けた。次に,デザイン研究に関する先行研究の枠組みに,教材開発原理の開発という本研究の焦点を加味して,教材開発原理の開発に関する研究の枠組みを構築した。そして,この枠組みの中でも,研究と教材開発原理の開発との関係に焦点を当てて,既存の研究から例証を行った。
第二に, 協働型探究活動のいくつかの側面に焦点を当てて,教材開発原理の設定およびそれに基づく教材の開発を行った。例えば,証明のアイデアの把握と適用に関する教材開発原理として,「一つの命題とその証明をよんで,筋道図から本質的な条件と証明のアイデアを明確にし,それに基づいて同様に証明できる命題を探す機会を設けること」等を設定した。また,図形の求答問題をもとにした数学的探究に関する教材開発原理として,「条件を意図的に曖昧にした求答問題から探究を始めること」等を設定した。そして,それぞれの教材開発原理に基づいて教材を開発した。
上述の研究活動と並行して,各種学会(日本数学教育学会,日本科学教育学会,全国数学教育学会等)に参加し,研究情報の収集および研究発表を行った。
本年度は次の二点に取り組んだ。第一に,研究の方法論としてデザイン研究を採用し,教材開発研究の方法論の整備を行った。まず教材開発原理の意味を,内容・活動固有性と理論性および実証性の観点から特徴付けた。次に,デザイン研究に関する先行研究の枠組みに,教材開発原理の開発という本研究の焦点を加味して,教材開発原理の開発に関する研究の枠組みを構築した。そして,この枠組みの中でも,研究と教材開発原理の開発との関係に焦点を当てて,既存の研究から例証を行った。
第二に, 協働型探究活動のいくつかの側面に焦点を当てて,教材開発原理の設定およびそれに基づく教材の開発を行った。例えば,証明のアイデアの把握と適用に関する教材開発原理として,「一つの命題とその証明をよんで,筋道図から本質的な条件と証明のアイデアを明確にし,それに基づいて同様に証明できる命題を探す機会を設けること」等を設定した。また,図形の求答問題をもとにした数学的探究に関する教材開発原理として,「条件を意図的に曖昧にした求答問題から探究を始めること」等を設定した。そして,それぞれの教材開発原理に基づいて教材を開発した。
上述の研究活動と並行して,各種学会(日本数学教育学会,日本科学教育学会,全国数学教育学会等)に参加し,研究情報の収集および研究発表を行った。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H01668
- 体系的課題番号 : JP19H01668
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
6-
科学教育研究 47(4) 454-470 2023年12月 査読有り筆頭著者
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日本数学教育学会誌 数学教育 105(11) 2-15 2023年11月 査読有り筆頭著者
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日本数学教育学会第11回春期研究大会論文集 163-170 2023年6月 筆頭著者
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日本数学教育学会 第11回春期研究大会論文集 155-162 2023年6月 査読有り筆頭著者
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日本数学教育学会第10回春期研究大会論文集 165-172 2022年6月
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日本数学教育学会誌『数学教育』 102(1) 3-14 2020年1月 査読有り
MISC
1-
日本数学教育学会第54回秋期研究大会発表集録 65-68 2021年10月 筆頭著者責任著者
講演・口頭発表等
5-
全国数学教育学会 第59回研究発表会 2023年12月17日
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日本科学教育学会 第47回年会(発表審査有り)(論文集pp. 259-260に掲載) 2023年9月19日
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日本数学教育学会 第10回春期研究大会(発表審査有り) 2022年6月5日
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日本数学教育心理研究学会令和3年度秋期研究集会 2021年10月29日 招待有り
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日本科学教育学会 2020年度第5回研究会 2021年3月7日