2011年4月 - 2016年3月
円盤から惑星へ
日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
我々のグループは,天文観測・理論研究・衝突実験の協働により惑星形成過程の研究を進めた。主要な成果は次の通りである。(1) アルマやすばる望遠鏡による高解像度観測の結果,原始惑星系円盤では非軸対称構造を持ちうるすることがわかった。その中にあるダスト集中領域は,岩石微惑星の効率的形成が起こる可能性がある。(2) 理論研究との比較から,年齢が異なる複数の円盤で観測された溝構造が惑星起源で説明可能であることを示した。タイムスケールが異なる多様な惑星形成モードの存在を示唆する。(3) 星形成過程を通じたガス化学モデリングの結果,円盤内の重水やN2H+の空間分布と相対存在量の再現に成功した。
- ID情報
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- 課題番号 : 23103004
- 体系的課題番号 : JP23103004