Oct, 2009
全国の都道府県における地上と地下のマテリアルストック推計に関する研究
環境システム研究論文集
- ,
- ,
- ,
- ,
- Volume
- 37
- Number
- First page
- 213-220
- Last page
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Rapid communication, short report, research note, etc. (scientific journal)
高度経済成長期に大量に蓄積された都市構造物の多くが耐用年数を迎え,今後廃棄物が大量に発生すると予想される.持続可能な社会を構築するためには廃棄物のフローや物質の投入量を少なく抑える必要がある.このため計画的に解体や撤去,修繕を行なう際,都市構造物の物質別でのストックを把握する必要がある.そこで本研究では,建築物・道路・下水道を対象に構造物の地上と地下へ投入,蓄積される資材量を統計データを用いて推計し,地上のストック量及び人間の目には触れない地下のストック量を明らかにする.その結果,1975年全体の地上ストックは25億トン,地下ストックは30億トンで,2005年の地上ストックは60億トン,地下ストックは76億トンであった.1975年と2005年のストック総量を比較すると2.5倍増加していることが分かった.