共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

環境情報入力との連関を基盤とする新規生殖機能制御系に関する分子機能形態学的解析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K06860
体系的課題番号
JP18K06860
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究は生殖制御に関して新規に見出されたKisspeptinとその含有ニューロンを統合中枢とする新たな生殖機能制御システムを基盤として、様々な内外の生殖機能に影響に影響を与えるであろうと考えられる因子の変動と、Kisspeptin-GnRH-LH/FSH-Sex steroids軸の変動に関して、免疫組織化学法やin situ hybridization法、免疫電子顕微鏡法等の組織化学的携帯研究法やRadioimmunoasssayなどの生理学的研究手法、遺伝子解析などの分子生物学的研究手法を組み合わせて解析することを目的としている。
今年度は主にKisspeptin受容体(GPR54)の脳内発現の検索、性差によるkisspeptin受容体の発現変化、代謝エネルギー制御とkisspetin-HPG軸の変動に関して、estrogen受容体α(ERα)のvariant探査等においての研究が進展している。Kisspeptin受容体(GPR54)の脳内発現の検索、性差によるkisspeptin受容体の発現変化に関しては高感度検出i situ hybridization法(RNAscope)の研究応用を確認し、脳全体のkisspetpin受容体発現の再確認、性差や雌における卵巣周期に伴う変動などを明らかにした。また、ERαの新たな変異体の発見とその機能に関しての研究も進んでおり、現在、論文化を進めている。代謝エネルギーと生殖制御システムの相関性に関しては、成長ホルモン欠損ラットにおけるkisspeptin-HPG軸の解析が進行中であり、またSTZを用いて作成する糖尿病モデルラットにおけるKisspeptin-HPG軸の機能形態学的解析が進行中である。さらにPCOS(多嚢胞性卵胞症候群)との関連に関して、妊娠中母体の栄養が児(雌)の生殖機能とPCOSの発現率に関する研究を開始している。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K06860
ID情報
  • 課題番号 : 18K06860
  • 体系的課題番号 : JP18K06860