2019年11月
Antimicrobial Stewardship Teamと病棟薬剤師の連携による抗菌薬適正使用支援への取り組み
九州薬学会雑誌
- 巻
- 73
- 号
- 開始ページ
- 57
- 終了ページ
- 60
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 九州山口薬学会
長崎大学病院では2017年12月よりantimicrobialstewardship team(以下,AST)活動を開始し,広域抗菌薬による感染症治療の早期モニタリングとその評価をカルテ記載により主治医へフィードバックする診療支援を行ってきた。しかし,活動当初はASTからの提案が十分に伝わっていない事例が散見された。そこで,提案受諾率の改善を目的として,病棟薬剤師と連携することでフィードバック体制を強化した。その結果,病棟薬剤師との連携前に比べて連携後では,抗菌薬のde-escalationの提案に対する受諾率が54.5%から93.3%に増加した。ASTのカルテ記載による抗菌薬適正使用の診療支援においては,病棟薬剤師との連携による,フィードバック体制の強化により受諾率改善が図られることが示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2433-4294
- 医中誌Web ID : 2020101928