1992年2月
湿潤ベントナイト中での炭素鋼の腐食生成物の分析
JAERI-M 92-004
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- 開始ページ
- 12
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
- DOI
- 10.11484/jaeri-m-92-004
高レベル放射性廃棄物オーバーパック容器の長期耐久性評価試験の一環として、緩衝材である湿潤ベントナイト中での炭素鋼の腐食試験を行った。腐食生成物の分析は赤外分光計および色彩色差計により行った。95$^{\circ}$C湿潤ベントナイト中のものは、他の条件下のものと比較して、腐食速度がかなり大きいことがわかった。これは、95$^{\circ}$Cでは、試料に接している部分のベントナイトに含まれる水が蒸発し、乾燥することによって、隙間ができ、ベントナイトと試料の接触が不均質になって、局部腐食が進行したためと考えられる。この局部腐食した部分をフーリエ変換赤外分光光度計で分析した結果、$\alpha$-FeO(OH)(ゲーサイト)の他に$\gamma$-FeO(OH)(レピドクロサイト)も生成していることがわかった。また、色彩色差計により95$^{\circ}$C湿潤ベントナイト中の腐食生成物を分析した結果、$\alpha$-Fe$_{2}$O$_{3}$(ヘマタイト)の生成も確認できた。
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- DOI : 10.11484/jaeri-m-92-004