機械的撹拌を伴わない向流型液-液抽出「エマルションフロー法」に関する研究
日本原子力学会2013年秋の大会
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- 開催年月日
- 2013年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 八戸
- 国・地域
- 日本
撹拌などの持続的な外力を与えることなく、油水両相を微細液滴として装置内へ対向送水することで溶媒抽出を達成する「エマルションフロー法(EF法)」について、その混合と相分離プロセスを報告する。特に、ハイスピードマイクロスコープでの直接観察画像、及び抽出実験をもとに、従来法であるミキサセトラ法(MS法)との比較検討を行った。混合部おいて、EF法では直径50$\mu$m前後の均質な液滴が緻密に形成された。一方MS法では、大小さまざまな油滴が発生しており、特に10$\mu$m未満のごく小さな液滴の形成が顕著に見られた。相分離部においては、両装置とも10$\mu$m未満のごく小さな油滴が残留したが、MS法ではその濃度が高く、排出口への油漏れが際立っていた。一方、EF法では油滴の量は比較的少なく、排出口への油漏れもほとんど見られなかった。Eu$^{3+}$の抽出率及び処理速度は、MS法と比較してEF法は処理速度が約10倍速く、かつ、同等の抽出率を得ることができた。