2009年 - 2012年
口腔癌における dynamic CE-MRI を用いたリンパ節転移の潜在性の評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
近年癌組織において腫瘍内血管の増生とともにリンパ管が増生していることが明らかになってきた。癌の転移様式はリンパ管性といわれている。そこで、dynamic CE-MRIは腫瘍内の血流を反映した画像診断が行えるため、同検査法を用いて癌腫内のリンパ管の増生について評価できないか調査を行い、ひいては局所リンパ節転移の潜在性が評価できないか調査を行った。dynamic CE-MRI と病理標本上の腫瘍内血管数とは正の相関が示された。また、病理標本上の腫瘍内血管数とリンパ管数との間にも正の相関が認められたが、dynamic CE-MRI と、病理標本上のリンパ管数との間には相関関係が認められなかった。しかし、リンパ節転移群と非転移群の原発巣の dynamic CE- MRI の間には有意差が認められ、原発巣の dynamic CE- MRI をもちいたリンパ節転移の潜在性が評価可能であることが示唆された
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 21592572
- 体系的課題番号 : JP21592572