今村泰也

J-GLOBALへ         更新日: 18/10/04 16:38
 
アバター
研究者氏名
今村泰也
 
イマムラヤスナリ
ハンドル
IMAMURA_Yasunari
eメール
yimamuraninjal.ac.jp
所属
国立国語研究所
部署
日本語教育研究領域
職名
プロジェクト非常勤研究員
学位
2007年3月 修士(文学)(麗澤大学), 2014年3月 博士(文学)(麗澤大学)

プロフィール

学部時代,言語学の授業で聞いた,英語の「ドナー(donor)」と日本語の「檀那(旦那)」の語源が同じであるという話がたいへん印象的で,後にインドの言語を学び,言語学を志すきっかけになりました。

インドでは中等教育機関に初めて日本語のクラスを設置しました(クーラーがなく,40℃を超す蒸し風呂のような教室で授業をしたことも貴重な体験です)。

現在はヒンディー語の文法研究と日本語教育に関わる仕事をしています。
国立国語研究所では,日本語学習者と日本語教師のために「基本動詞ハンドブック」(http://verbhandbook.ninjal.ac.jp/)というオンラインツールを作成し,視聴覚コンテンツの開発を担当しています。

【研究テーマ】
現在,ヒンディー語の叙述所有表現を研究しています。ヒンディー語には英語のhaveに相当する所有動詞がなく,所有(X has/owns Y)は所有者の格と存在動詞を組み合わせ,「Xの近くにYがある」「XのYがある」「XにYがある」「X(の中)にYがある」のように存在文のパターンを用いて表されます。拙論「ヒンディー語の所有表現再考」は,これら4つの所有表現を言語類型論の観点からHeine(1997)Possession の理論と枠組みを用いて分析・考察を試みたものです。

また,「ヒンディー語・ウルドゥー語の他動詞rakhnaaを用いた所有表現」では,ヒンディー語(ウルドゥー語)にも一種の所有動詞があり,他動詞文の所有表現があることを指摘し,それが表す所有概念(所有の種類)についても明らかにしました。

今後は限定所有(X's Y)を研究するとともに,ヒンディー語と日本語の対照研究に力を入れたいと思います。

研究分野

 
 

経歴

 
2018年4月
 - 
現在
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所 日本語教育研究領域 プロジェクト非常勤研究員
 
2016年4月
 - 
2018年3月
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所 日本語教育研究領域 プロジェクトPDフェロー
 
2015年4月
 - 
現在
東京外国語大学 言語文化学部 非常勤講師
 
2014年5月
 - 
2016年3月
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所 言語対照研究系 プロジェクトPDフェロー
 
2012年4月
 - 
2016年3月
亜細亜大学 非常勤講師
 
2009年11月
 - 
2012年11月
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所 言語対照研究系 プロジェクト非常勤研究員
 
2009年4月
 - 
現在
神田外語大学 非常勤講師
 
2008年4月
 - 
2012年3月
麗澤大学 非常勤講師
 
2007年9月
 - 
現在
ディラ国際語学アカデミー(DILA) ヒンディー語講師
 
2007年4月
 - 
2014年3月
麗澤大学大学院言語教育研究科(日本語教育学専攻)博士後期課程
 
2005年4月
 - 
2007年3月
麗澤大学大学院言語教育研究科(日本語教育学専攻)博士前期課程
 
2004年4月
 - 
2012年3月
西武文理大学サービス経営学部 非常勤講師
 
2002年10月
 - 
2004年3月
新宿日本語学校 非常勤講師
 
2000年7月
 - 
2002年1月
Delhi Public School, R.K.Puram(インド・ニューデリー) 日本語講師
 
1999年9月
 - 
2002年1月
日印親善協会(インド・ニューデリー) 日本語講師
 
1993年4月
 - 
1999年6月
住友金属システム開発株式会社(現:キヤノンITソリューションズ株式会社)
 
 
 - 
1993年3月
創価大学文学部英文学科卒業
 

受賞

 
2017年5月
国立国語研究所 第14回所長賞 (若手研究者奨励賞)
 

書籍等出版物

 
『所有表現と文法化―言語類型論から見たヒンディー語の叙述所有』
今村 泰也
ひつじ書房   2017年2月   ISBN:978-4-89476-838-3
所有は抽象的な概念であり、世界の言語の所有表現は具体的な表現から発達している。例えば、ヒンディー語には英語のhaveに相当する動詞がなく、叙述所有(X has Y)は、X ke paas Y honaa「Xの近くにYがある」、X kaa Y honaa「XのYがある」のように存在文で表される。本書は所有を文法化の流れの中で捉えたHeine (1997) Possessionの理論的枠組みに基づき、ヒンディー語の6つの所有構文と各構文に見られる文法現象を言語類型論の観点から考察した。本書は5...

論文

 
「日本語と諸言語の対照研究から見えてくるもの-プロジェクトの理論的・応用的な研究成果-」
プラシャント・パルデシ、今村 泰也
『国語研プロジェクトレビュー』   6(2) 35-46   2015年10月
「日本語教育の新たなツール「基本動詞ハンドブック」-オンライン辞書の1モデルの開発-」
今村 泰也
『ことばと文字』くろしお出版   (3) 107-113   2015年4月
「ヒンディー語の所有表現の研究」(博士学位論文)
今村 泰也
麗澤大学大学院      2014年3月
Mermaid construction in Hindi
Yasunari Imamura
Tasaku Tsunoda (ed.) Adnominal Clauses and the ‘Mermaid Construction’: Grammaticalization of Nouns. (NINJAL Collaborative Research Project Reports 13-01)   629-647   2013年3月   [査読有り]
Compilation of Japanese Basic Verb Usage Handbook for JFL Learners: A Project Report
Prashant Pardeshi, Shingo Imai, Kazuyuki Kiryu, Sangmok Lee, Shiro Akasegawa and Yasunari Imamura
Acta Linguistica Asiatica   2(2) 37-64   2012年10月   [査読有り]
「日本語から考えるヒンディー語の人魚構文(体言締め文)」
今村 泰也
笹原健、野瀬昌彦(編)『日本語とX語の対照2』三恵社   105-117   2012年8月
「日本語から見たヒンディー語の連体修飾構造―いわゆる「外の関係」を中心に-」
今村 泰也
野瀬昌彦(編)『日本語とX語の対照』三恵社   1-10   2011年7月
「ムガル宮廷頓智話「アクバル・ビールバル」研究(1)-小咄と史実の対照-」
今村 泰也
『ヒンディー文学』日本ヒンディー文学会   (5) 84-114   2010年8月
今村 泰也
『大阪大学世界言語研究センター論集』   (3) 261-283   2010年3月   [査読有り]
「ヒンディー語の所有表現再考-類型論的観点からの考察-」
今村 泰也
『言語と文明』麗澤大学大学院言語教育研究科   (7) 17-39   2009年3月
「日本語とヒンディー語の関係節の対照研究-関係節の種類と特徴、関係節化の可能性について-」
今村 泰也
『麗澤大学紀要』   (87) 15-38   2008年12月
「ヒンディー語の<V-ne-vālā honā>の三用法-属性叙述から事象叙述へ、客観的叙述から主観的叙述へ-」
今村 泰也
『南アジア研究』日本南アジア学会   (20) 7-28   2008年12月   [査読有り]
「ヒンディー語の -vālāを用いたいわゆる迂言的未来表現」(修士学位論文)
今村 泰也
麗澤大学大学院      2007年3月   [査読有り]

Misc

 
「日本における南アジア諸言語研究の現在」
萬宮 健策、今村 泰也、吉岡 乾、パルデシ・プラシャント
『南アジア研究』日本南アジア学会   (28) 235-241   2017年12月   [依頼有り]
「インド・プネーにおける日本語教育の潮流-日本語教育50周年記念セミナーに参加して-」
今村 泰也
『ことばと文字』くろしお出版   (5) 96-103   2016年4月   [依頼有り]
「ヒンディー語の所有表現の研究」(平成25年度 博士学位論文要旨)
今村 泰也
『言語と文明』麗澤大学大学院言語教育研究科   (12) 191-194   2014年3月
「マルチリンガル日本語教師(ヒンディー語)」
今村 泰也
『月刊日本語』アルク   16(1) 56-57   2003年
「インドにおける日本語教育」
今村 泰也
『インド日本語教育』インド日本語教師会(JALTAI)   (4) 10-15   2001年11月

講演・口頭発表等

 
「日本語から見たヒンディー語のとりたて詞(focus particles)」
今村 泰也、プラシャント・パルデシ
日本南アジア学会第31回全国大会(金沢歌劇座)   2018年9月29日   
「日本語の文字」
今村 泰也
Banaras Hindu University(インド・ヴァラナシ)   2017年9月23日   
「基本動詞ハンドブックの開発―視聴覚コンテンツを中心に―」
今村 泰也
第163回NINJALサロン(国立国語研究所)   2017年7月25日   
「基本動詞(多義動詞)の理解に役立つ視聴覚コンテンツ-ショートアニメを中心に-」(デモンストレーション発表)
今村泰也、高原真理、中溝朋子、プラシャント・パルデシ
2016年度日本語教育学会秋季大会(ひめぎんホール)   2016年10月9日   
「日本語教育に役立つ「基本動詞ハンドブック」の開発」(ポスター発表)
今村 泰也、プラシャント・パルデシ
第9回NINJALフォーラム「ここまで進んだ!ここまで分かった!国立国語研究所の日本語研究」( 一橋大学一橋講堂)   2016年3月5日   
「日本語教育の新たなツール「基本動詞ハンドブック」の開発」
今村 泰也、プラシャント・パルデシ
日本語教育50周年記念セミナー(インド・プネー、Tilak Maharashtra Vidyapeeth)   2015年12月20日   
「日本語学習者用辞典の最前線」
砂川有里子、プラシャント・パルデシ、今村 泰也
日本語教育50周年記念セミナー(インド・プネー、MCCIA Trade Tower)   2015年12月19日   
「マラーティー語における行為の結果の回避可能性について-日本語との対照を通じて-」
今村 泰也、プラシャント・パルデシ、ソーナル・クルカルニー、ピーター・フック、李 在鎬
日本南アジア学会第28回全国大会(東京大学駒場キャンパス)   2015年9月27日   
「「基本動詞ハンドブック」の視聴覚コンテンツの開発-例文音声録音作業を中心に-」(ポスター発表)
今村 泰也
国立国語研究所日本語教育研究・情報センター シンポジウム「多文化共生社会における日本語教育研究 ―言語習得・コミュニケーション・社会参加―」(国立国語研究所)   2015年1月11日   
「基本動詞ハンドブックの現状と例文データバンク構築の構想」
プラシャント・パルデシ、今村 泰也
NINJAL Typology Festa 3(国立国語研究所)   2014年12月13日   
Entailment cancellation in Marathi with side glances at Japanese, English, Hindi, and Chinese
Prashant Pardeshi, Sonal Kulkarni, Peter E. Hook, Yasunari Imamura and Jae-ho Lee
The 36th International Conference of Linguistic Society of India (University of Kerala, Thiruvananthapuram, India)   2014年12月1日   
「外から見た日本語、内から見た日本語」(ポスター発表)
プラシャント・パルデシ、赤瀬川史朗、今村 泰也
大学共同利用機関シンポジウム2014(東京国際フォーラム)   2014年11月22日   
今村 泰也
日本南アジア学会第27回全国大会(大東文化大学東松山キャンパス)   2014年9月28日   
「日本語学習者用基本動詞用法ハンドブックの作成-現状と今後の課題-」(ポスター発表)
プラシャント・パルデシ、今村 泰也
国立国語研究所共同研究プロジェクト「多文化共生社会における日本語教育研究」公開研究発表会(国立国語研究所)   2013年1月6日   
「プロジェクトの歩み」
プラシャント・パルデシ、 今村 泰也
国際ワークショップ「日本語-中国語基本動詞ハンドブックの作成に向けて:現状および今後の課題」(中国・北京外国語大学内北京日本学研究センター)   2012年10月23日   
「ヒンディー語における複数の所有構文の併存について」
今村 泰也
日本南アジア学会第25回全国大会(東京外国語大学)   2012年10月6日   
「日本語教育につながるコーパス研究-現状と今後の展望-」(パネルセッション)
プラシャント・パルデシ、今井 新悟、李 在鎬、砂川有里子、赤瀬川史朗、今村 泰也
2012年日本語教育国際研究大会(名古屋大学)   2012年8月19日   
「BCCWJコロケーション検索ツール NINJAL-LWPデモンストレーション」
赤瀬川史朗、プラシャント・パルデシ、今村 泰也
国立国語研究所共同研究プロジェクト「日本語学習者用基本動詞用法ハンドブックの作成」国際ワークショップ(インド・プネー、MCCIA Trade Tower)   2012年3月   
「NINJAL-LWPの一般公開と今後の展開」
赤瀬川史朗、プラシャント・パルデシ、今村 泰也
国立国語研究所共同研究プロジェクト「日本語学習者用基本動詞用法ハンドブックの作成」公開研究会(関西学院大学大阪梅田キャンパス)   2012年2月   
「正用と誤用のコーパスを利用した基本動詞ハンドブック作成」(ポスター発表)
プラシャント・パルデシ、今村 泰也、赤瀬川史朗
国立国語研究所共同研究プロジェクト「多文化共生社会における日本語教育研究」公開シンポジウム(国立国語研究所)   2012年2月   
「日本語から考えるヒンディー語の人魚構文(体言締め文)」
今村 泰也
第2回「対照言語学若手の会」シンポジウム(麗澤大学)   2011年12月   
「日本語学習者用基本動詞用法ハンドブックの作成」
プラシャント・パルデシ、山崎 誠、今村 泰也
第10回世界日本語教育研究大会(天津外国語大学)   2011年8月   
「ヒンディー語の体言締め文」
今村 泰也
国立国語研究所共同研究プロジェクト「形容詞節と体言締め文:名詞の文法化」第6回共同研究発表会(国立国語研究所)   2011年4月   
「ヒンディー語・ウルドゥー語の属格後置詞kaaの文法化」
今村 泰也
日本南アジア学会第23回全国大会(法政大学多摩キャンパス)   2010年10月   
「日本語から見たヒンディー語の関係節―いわゆる「外の関係」を中心に―」
今村 泰也
第23回NINJALサロン(国立国語研究所)   2010年9月27日   
「日本語から見たヒンディー語の関係節―いわゆる「外の関係」を中心に―」
今村 泰也
「対照言語学若手の会」シンポジウム(麗澤大学)   2010年7月   
「ヒンディー語のいわゆる接辞-vālāの形態論的位置付け」
今村 泰也
日本南アジア学会第22回全国大会(北九州市立大学)   2009年10月   
「ヒンディー語・ウルドゥー語のrakhnaa(put/keep)による所有表現」
今村 泰也
日本言語学会第138回大会(神田外語大学)   2009年6月   
「ヒンディー語における複数の所有表現」
今村 泰也
麗澤大学言語研究センター第41回研究セミナー(麗澤大学)   2008年12月   
「ヒンディー語とムラブリ語の属格所有表現」(ポスター発表)
今村 泰也、坂本比奈子
日本言語学会第137回大会(金沢大学)   2008年11月   
「ヒンディー語の<V-ne-vālā honā>の三用法」
今村 泰也
日本言語学会第134回大会(麗澤大学)   2007年6月   

その他

 
2017年12月   「インターネット大学院 e-PG Pathshala(インド)の日本語学教材の開発」
 インド政府の依頼を受け、インドのインターネット大学院で学ぶ学生向けの「日本語学」(Japanese Linguistics)の教材を開発。全30課のうち、「母音と子音」「アクセントとイントネーション」「日本語の文字」「語種」のテキスト執筆と講義、および「語の意味」「副詞」「待遇表現」のテキスト執筆を行った(ホームページとYouTubeで公開)。
・e-PG Pathshalaホームページ
 http://epgp.inflibnet.ac.in/
・国立国語研究所ホームページからのリンク
 https://www.ninjal.ac.jp/research/young-researchers/education/
2012年7月
「めざせ、ことば博士!辞書をつくってみよう!」
プラシャント・パルデシ、柏野和佳子、今村 泰也
国立国語研究所「NINJALジュニアプログラム」出前授業(立川市錦学習館)