東 久美子
アズマ クミコ (Kumiko Azuma)
更新日: 02/25
基本情報
- 所属
- 国立極地研究所 国立極地研究所 共同研究推進系アイスコア研究センター及び先端研究推進系気水圏研究グループ 教授 (アイスコア研究センター長)
- 学位
-
工学博士(1986年3月 北海道大学)
- 通称等の別名
- Goto-Azuma Kumiko
- J-GLOBAL ID
- 200901010091468135
- researchmap会員ID
- 1000253781
研究課題と活動状況: 極域や高山域の氷床・氷河には過去から現在に至るまでの大気と積雪が冷凍保存されている。極域や高山域の氷床や氷河において雪氷コアや積雪を採取・解析することにより、過去の気候・環境変動の解明を進めている。これまで北極域の多点で掘削された雪氷コアの解析を実施し、北極域における地域差に着目した研究を進めてきた。南極観測隊にも参加し、積雪中のエアロゾルの広域分布やドームふじ深層コアに関する研究を行っている。また、ドームふじ深層コアとグリーンランド深層コアを用いた両極比較により、氷期ー間氷期サイクルのメカニズム、千年スケールで生じる急激な気候・環境変動のメカニズム等に着目して研究を実施している。特に、アイスコアに含まれる溶存化学成分や固体微粒子に着目した研究を行なっており、最近は分析方法の開発にも力を入れている。 極域観測歴: (1)南極域:第45次南極地域観測隊(越冬隊)(2003-2005) (2)北極域:スバールバル氷河調査(1991, 1992, 1999, 2013)、カナダ北極域氷河調査(1992, 1994, 1995, 1996, 1997, 1998)、第1次中国北極観測隊(1999)、グリーンランド氷床コア掘削・現場解析(2000、2009、2010、2011)、カナダローガン山氷河調査及び雪氷コア掘削(2000, 2001, 2002)(3)その他のフィールド:中国における氷河調査(1991, 1996)
研究分野
6経歴
4-
2015年4月 - 2024年3月
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2015年4月 - 2023年9月
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2020年4月 - 2021年9月
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1998年3月 - 2015年3月
委員歴
81-
2019年6月 - 現在
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2016年3月 - 現在
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2015年10月 - 現在
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2010年4月 - 現在
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2020年9月 - 2023年9月
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2018年5月 - 2023年9月
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2018年1月 - 2023年9月
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2017年12月 - 2023年9月
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2017年10月 - 2023年9月
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2015年2月 - 2023年9月
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2014年11月 - 2023年9月
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2021年10月 - 2023年7月
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2020年10月 - 2022年9月
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2019年6月 - 2020年10月
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2019年6月 - 2020年10月
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2016年4月 - 2020年3月
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2019年2月 - 2019年3月
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2016年11月 - 2019年3月
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2016年10月 - 2019年3月
-
2016年6月 - 2019年3月
受賞
3論文
156-
The Cryosphere 16(7) 2985-3003 2022年7月27日
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Atmospheric Chemistry and Physics 22(13) 8989-9009 2022年7月12日
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EARTH SYSTEM SCIENCE DATA 14(3) 1215-1231 2022年3月
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Journal of Glaciology 1-8 2021年7月15日
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J. Geophys. Res. Atmos 126(12) e2020JD034110 2021年6月 査読有り
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Climate of the Past 17(3) 1341-1362 2021年6月 査読有り
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Polar Science 27 100621-100621 2021年3月 査読有り
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Polar Science 27 100597-100597 2021年3月 査読有り
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Polar Science 27 100568-100568 2021年3月 査読有り
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Polar Science 27 100557-100557 2021年3月 査読有り筆頭著者
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雪氷研究大会講演要旨集 2021 185-185 2021年
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雪氷 83(2) 169-191 2021年 査読有り
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南極資料 = Antarctic Record (64) 284-329 2020年11月
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雪氷研究大会講演要旨集 2020 69-69 2020年
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雪氷研究大会講演要旨集 2020 71-71 2020年
MISC
129-
雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2021 2021年
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雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2021 2021年
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雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2021 2021年
-
雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2020 2020年
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雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2019 2019年
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雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2019 2019年
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雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2019 2019年
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日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2019 2019年
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雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2018 2018年
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雪氷研究大会講演要旨集(Web) 2018 2018年
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日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2018 2018年
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日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2018 2018年
-
日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2018 2018年
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日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2018 ROMBUNNO.MIS06‐P12 (WEB ONLY) 2018年
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日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2017 2017年
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日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2017 2017年
-
日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2017 ROMBUNNO.MIS10‐12 (WEB ONLY) 2017年
-
日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2016 2016年
-
日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2016 2016年
-
日本地球惑星科学連合大会予稿集(Web) 2016 2016年
書籍等出版物
12-
成山堂書店 2016年10月
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朝倉書店 2016年
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成山堂書店 2015年10月
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古今書院 2014年3月
-
成山堂 2011年
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小学館 2006年10月
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東京書籍 2003年
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信山社サイテック 2002年
-
Snow and Ice Science in Hydrology, UNESCO 1998年
-
古今書院 1990年10月
-
Hokkaido Univ. Press 1988年
講演・口頭発表等
123-
The 14th Symposium on Polar Science 2023年11月15日
-
IUGG General Assembly 2023年7月12日
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Seventh International Symposium on Arcrtic Research 2023年3月
-
The 13th Symposium on Polar Science 2022年11月16日
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IPICS Open science Conference 2022年10月3日
-
Willi Dansgaard Centenary Symposium 2022年8月29日
-
The 12th Symposium on Polar Science 2021年11月17日
-
The 12th Symposium on Polar Science 2021年11月16日
-
雪氷研究大会2021 2021年9月13日
-
The 11th Symposium on Polar Science, Tokyo, Japan. 2020年12月3日
-
雪氷研究大会2020 2020年11月17日
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The Tenth Symposium on Polar Science National Institute of Polar Research 2019年12月
-
雪氷研究大会2019 2019年9月
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JpGU2019 2019年5月28日
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Fifth International Symposium on Arctic Research (ISAR-5) 2019年1月
担当経験のある科目(授業)
1所属学協会
10Works(作品等)
32-
2017年7月 - 2017年8月 その他
-
2013年4月 その他
-
2009年 - 2011年 その他
-
2003年11月 - 2005年3月 その他
-
2002年
-
2000年
-
2000年
-
1999年
-
1998年
-
1996年
共同研究・競争的資金等の研究課題
43-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 2023年4月 - 2026年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 2020年4月 - 2024年3月
-
独立行政法人環境再生保全機構 環境総合研究推進費 環境総合研究推進費 2020年4月 - 2023年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型) 新学術領域研究(研究領域提案型) 2020年4月 - 2022年3月
-
日本学術振興会 科学研究費基盤研究(A)(一般) 2018年4月 - 2022年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2017年4月 - 2020年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 2016年4月 - 2020年3月
-
独立行政法人環境再生保全機構 環境総合研究推進費 環境総合研究推進費 2017年4月 - 2020年3月
-
日本学術振興会 科学研究費基盤研究一般(A) 2015年4月 - 2018年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2014年4月 - 2017年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2014年4月 - 2017年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 2014年4月 - 2017年3月
-
Biskaia:Talent Financial Aid Programme for Researchers 2014年1月 - 2015年12月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 2013年4月 - 2015年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(S) 2009年5月 - 2014年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 2010年 - 2010年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 2008年 - 2010年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(S) 2003年 - 2007年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2003年 - 2005年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特定領域研究 1999年 - 2004年
その他
1-
北極域の多点で掘削した雪氷コアの解析から、北極域における過去200年の気候変動の地域差を明らかにすることができた。また、産業革命以後の降水酸性化の歴史を復元し、酸性物質の増加トレンドに地域差があることから、北極域へ影響を与える工業地帯を特定し、大気汚染物質の北極域への輸送経路について知見を得ることができた。北極域北大西洋セクターの雪氷コアにおいては、気温とエアロゾル濃度が北極振動に由来する十年スケールの変動をしていることが分かってきており、今後、北極振動の影響を統計的に解析する計画である。また、北極域大西洋セクターで掘削した雪氷コアの解析を更に進め、大西洋と太平洋の気候変動を比較する。これによって、北極域全域にわたる気候変動と気候変動のテレコネクションを解明する手がかりが得られるものと期待できる。また、北極域における温暖化の生じ方の地域差とその原因についても重要な知見が得られると期待できる。 南極ドームふじ深層コアの解析から、過去70万年以上に亘る気候変動の実態が明らかになりつつある。ドームふじコアの研究は内外の多数の研究者が関わる大規模な共同研究であるが、良好な共同研究体制が組織できてきた。今後この共同研究体制によって研究を大きく推進することができると期待される。ドームふじコアを用いて氷期・間氷期サイクルや千年スケールの気候変動のメカニズムに関する研究を更に発展させ、研究成果を世界に発信していく計画である。 気候変動のメカニズムを解明するためには、両極比較が不可欠である。2007年からデンマークをリーダーとした国際共同研究体制の下、グリーンランド北部で深層コアを掘削する計画(NEEM計画)が発足した。日本も本計画に参加しており、国内外の共同研究者との良好な共同研究体制が確立している。NEEMにおける掘削は2010年7月末に岩盤に到達したため、今後、NEEMコアの解析を推進する。また、南極ドームふじコアとの比較を行い、全球規模での気候変動メカニズムの解明を目指す。
学術貢献活動
1メディア報道
8-
NHK NHKワールドScience View 2019年6月 テレビ・ラジオ番組
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読売新聞 新聞掲載(2019年5月26日の朝刊) 2019年5月9日 新聞・雑誌
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NHK NHK スペシャル 2019年3月6日 テレビ・ラジオ番組
-
デンマークのデジタルマガジン'Polarfronten' ("The Polar Front") Polarfronten' ("The Polar Front") 2018年2月 インターネットメディア
-
朝日新聞社 朝日新聞 2017年7月19日 新聞・雑誌
-
BS朝日 世界は今 2017年7月18日 テレビ・ラジオ番組
-
2016年10月5日 その他
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Tokyo FM 「内館牧子のエコひいきな人々」 2015年2月1日 テレビ・ラジオ番組
社会貢献活動
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