2020年4月 - 2023年3月
認知症バイオマーカーとしての脈絡膜解析の可能性:眼科疫学コホート研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究
(研究背景と目的)高齢化に伴い、認知症患者は急速に増加しており、2011年の報告では2400万人、20年毎に2倍の患者数になると予想されており、早期発見や発症予防が課題である。そのために、認知症の発症予測に役立つバイオマーカーの開発が期待されている。また、網膜は病理学的、生理学的、発生学的に脳と多くの共通点があり、眼疾患と認知症との関連性についても報告されている。本研究では、大規模疫学コホート研究で行われた認知機能検診と眼科検診のデータを用いて、その関連を明らかにすることが目的である。すでに我々は、この検診データのうち眼科検査機器である光干渉断層計(OCT)を用いた網膜の定量評価の結果と認知機能との関連について、2020年1月に専門誌に論文発表にて報告している。今回、OCTイメージの脈絡膜について、定量評価を行い、認知機能との関連について検討する。将来的には、脈絡膜の測定をすることで、認知症の発症予測に役立つ可能性について検討する。
(研究計画と方法)一般住民検診・眼科検診のデータを用いて、OCTの画像データより、専用ソフトを使用して脈絡膜の定量評価を行って、認知機能との関連を明らかにする。
(令和3年度の計画と実績)OCT画像から脈絡膜厚の測定について、画像解析ソフトを使用して、約1200個のOCTイメージの測定作業を完了して、データベースを作成した。データベースから、認知機能との関連を明らかにして論文投稿の準備をすすめる。
(研究計画と方法)一般住民検診・眼科検診のデータを用いて、OCTの画像データより、専用ソフトを使用して脈絡膜の定量評価を行って、認知機能との関連を明らかにする。
(令和3年度の計画と実績)OCT画像から脈絡膜厚の測定について、画像解析ソフトを使用して、約1200個のOCTイメージの測定作業を完了して、データベースを作成した。データベースから、認知機能との関連を明らかにして論文投稿の準備をすすめる。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K18949
- 体系的番号 : JP20K18949