講演・口頭発表等

250, 350MeV陽子入射による0$^{\circ}$方向における厚いターゲットからの中性子生成収率

日本原子力学会2006年秋の大会
  • 岩元 洋介
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  • 谷口 真吾*
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  • 中尾 徳晶*
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  • 糸賀 俊朗*
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  • 中村 尚司*
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  • 中根 佳弘
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  • 中島 宏
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  • 佐藤 大樹
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  • 八島 浩*
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  • 山川 裕司*
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  • 大石 晃嗣*
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  • 民井 淳*
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  • 畑中 吉治*

開催年月日
2006年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
札幌
国・地域
日本

加速器のビーム前方方向の遮蔽問題に対して、加速器施設遮蔽設計に用いられるモンテカルロ輸送計算コードの計算精度を検証し、設計への適用性を検討するには、厚いターゲットから前方方向に放出される中性子のエネルギースペクトル実験データが必要である。しかし100MeVを超える入射エネルギーでの前方方向の実験データはほとんどないのが現状である。そこで本研究では、設計コードの計算精度を検証することを目的として、大阪大学核物理研究センター(RCNP)に設置された飛行時間(TOF)コースにおいて、250, 350MeV陽子入射による中性子生成収率測定実験を行った。炭素,アルミニウム,鉄,鉛ターゲットから放出する前方方向の中性子エネルギースペクトルを、NE213液体有機シンチレータを用いて飛行時間法により測定した。得られた測定データと評価済み核データJENDL-HE,LA150ファイルを用いたPHITS, MCNPXによる計算結果とを比較した。すべての計算結果は、中性子エネルギー20MeV以上で測定データを過小評価することがわかった。その中で、JENDL-HEを用いた計算結果が実験値により近く、遮蔽設計計算にJENDL-HEを用いることが有効であることがわかった。

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URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5003196