2002年5月
「常陽」MK-III冷却系改造工事 -旧主中間熱交換器保管用固体廃棄物貯蔵設備-
JNC TN9450 2002-003
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- 開始ページ
- 52
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
高速実験炉「常陽」では、照射能力の高度化に向けたプロジェクト (MK-III計画)を進めている。 MK-III計画は、炉心の高速中性子束を高める、照射運転時間を増やす、照射技術を向上させることを目的としている。熱出力は、炉心の中性子束を高めることでMK-II炉心の100MWtから140MWtに増大する。 MK-III冷却系改造工事は、その徐熱能力を高めるため、原子炉冷却系機器のうち、主中間熱交換器及び主冷却機をはじめとして冷却系機器を交換するものであり、平成12年10月30日から平成13年9月21日の間に実施し、 無事工事を完了することができた。MK-III冷却系改造工事で撤去された旧主中間熱交換器は、主に60Co,54Mnの法師野生腐食生成物及び放射性ナトリウムが多量に付着している。 よって、その解体・ナトリウム洗浄にあたっては、放射能の十分な減衰を待ってから行う必要があり、その間、長期にわたって安全に保管しておく必要性があった。このため、旧主中間熱交換器の長期保管方策を検討し、その結果、メンテナンス建物のポンプ洗浄室内空間を設置変更許可申請、設計及び工事の認可申請を経て、固体廃棄物貯蔵設備への改造工事を実施した。本報告書は、旧主中間熱交換器保管用固体廃棄物貯蔵設備の設置にあたっての検討から改造工事までの経緯、許認可、改造工事に至るまでの結果をまとめたものである。なお、旧主中間熱交換器は、平成13年5月31日の固体廃棄物貯蔵設備の遮へい体および遮へい扉の使用前検査をもって貯蔵状態に入っている。