MISC

1996年1月

低pH溶液中におけるネプツニウム(V)のスメクタイトへの特異吸着に関する研究

Radiochimica Acta
  • 香西 直文
  • ,
  • 大貫 敏彦
  • ,
  • 松本 潤子
  • ,
  • 馬場 恒孝
  • ,
  • 伊藤 禎元*

75
3
開始ページ
149
終了ページ
158
記述言語
英語
掲載種別

ネプツニウムのスメクタイトへの特異吸着(1M KClでは脱離不可能な強い吸着をいう)について、pH2から5の範囲でバッチ式の吸着実験と脱離実験を組み合わせて検討した。スメクタイトに特異吸着したネプツニウムの量は、溶液のpHと交換性陽イオンのスメクタイトに対する親和性の両方に依存した。pHあるいは交換性陽イオンの親和性が低いほどネプツニウムの特異吸量は大きくなった。低pHでのネプツニウムのスメクタイトへの吸着形態は、時間とともに変化した。低pHで吸着したネプツニウムは、実験開始から1日以内ではほとんどが1M KClで脱離可能であった。時間の経過とともにKClで脱離できなくなり、5日以降ではネプツニウムの大部分がKClで脱離不可能になった。このような実験結果に基づき、ネプツニウムのスメクタイトへの特異吸着メカニズムについて検討した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?2054971
ID情報
  • ISSN : 0033-8230

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