講演・口頭発表等

国際会議

J-PARC水銀ターゲット容器の試料切出しと損傷観察の進捗

7th High Power Targetry Workshop
  • 直江 崇
  • ,
  • 木下 秀孝
  • ,
  • 涌井 隆
  • ,
  • 粉川 広行
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  • 羽賀 勝洋
  • ,
  • 高田 弘

開催年月日
2018年6月
記述言語
英語
会議種別
国・地域
アメリカ合衆国

J-PARCの核破砕中性子源水銀ターゲットでは、陽子線入射時の急激な熱膨張によって生じる水銀中の圧力波がキャビテーションを誘発する。厚さ3mmのビーム窓を有するSUS316L製の水銀ターゲット容器の内壁は、キャビテーションによって激しい壊食損傷を受ける。ターゲット容器の内壁に形成された損傷を詳細に観察することを目的として、使用後のターゲット容器のビーム窓部をホールソーを用いて切り出した。2017年に実施したターゲット容器2号機の切り出しに先駆けて、切出し条件の最適化を実施するためのコールド試験を実施し、切削油を用いることで正常に切り出せることを確認した。切出した試料は、高度に放射化しているため、表面に形成されたキャビテーション損傷をレプリカ法により詳細に計測した。発表では、ビーム窓の切出しと遠隔操作による損傷の詳細観察についての進捗を報告する。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5062338