講演・口頭発表等

鉄系,チタン系,タングステン系ハイエントロピー合金の作製と特性評価

日本金属学会2023年春期(第172回)講演大会
  • 若井 栄一
  • ,
  • 能登 裕之*
  • ,
  • 柴山 環樹*
  • ,
  • 中川 祐貴*
  • ,
  • 石田 卓*
  • ,
  • 牧村 俊助*
  • ,
  • 涌井 隆
  • ,
  • 古谷 一幸*
  • ,
  • 安堂 正己*

開催年月日
2023年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
東京
国・地域
日本

エネルギー,原子力,高エネルギー加速器標的システム,核融合,生体等の分野では、放射線によって材料や機器に劣化が生じるため、高い耐久性や優れた機能を持つ新物質の創出が期待される。本研究では、低放射化性の元素(NiとCoを含まない)からなるFe系, Ti系, W系のハイエントロピー合金(HEA)に対し、Fe系は、高周波溶解法で、Ti系は、コールドクルーシブル浮揚溶解法で、W系は、金属粉末を用いたアーク溶解法で作製した。これらの材料については、X線回折法,組織観察,硬さ測定,磁気測定,電気抵抗測定,操作型透過形電子顕微鏡STEM(または、TEM, SEM)とエネルギー分散型X線分光法,超音波測定,熱間等方圧加圧(HIP)法の試験を実施した。これらのHEAは、通常の合金に比べて非常に硬く、また、Fe系HEAにおいては、磁気特性とそれに関する微細組織の解析では、微小な磁区構造等の興味深い特性を有すことが分かった。特に、鉄系とW系のHEAでは、HIP処理によって生じる結晶構造や方位及び内部組織の変化並びに付随する高温と圧力の効果によって磁気特性や材料強度特性に大きな影響を及ぼすことが分かってきた。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5077445