MISC

2017年5月

小学5年生の痩せ傾向男児における肥満度、BMI、体脂肪率と血清脂質値の関係

小児保健研究
  • 宮西 邦夫
  • ,
  • 笠巻 純一
  • ,
  • 太田 亜里美

76
3
開始ページ
233
終了ページ
240
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本小児保健協会

小学5年生男児166名を対象として、身体計測と静脈採血を実施し、痩せ傾向群の頻度と身体計測値、血清脂質値の特徴について検討した。男児の肥満度、BMI(Body Mass Index:体格指数)、体脂肪率(%)から算出した<Mean-S.D.(痩せ傾向と仮定)に基づく痩せ傾向群の出現頻度は、各々、14名(8.4%)、17名(10.2%)、24名(14.4%)であった。肥満度、BMI、体脂肪率(%)はTC(血清総コレステロール)と0.23〜0.27、TG(中性脂肪)と0.41〜0.45の正相関、HDL-C(高比重リポ蛋白コレステロール)と-0.21〜-0.31の負相関を示した。肥満度の痩せ傾向群ではTC、TGが、BMI分類の痩せ傾向群ではTGが、体脂肪率(%)分類による痩せ傾向群ではTC、TGがいずれも3群間(<Mean-S.D.、≧Mean-S.D.〜<Mean+S.D.、≧Mean-S.D.)で最低値を示した。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0037-4113
  • 医中誌Web ID : 2017341052

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