2006年 - 2010年
ソフトマターにおける構造と輸送の動的結合
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特定領域研究 特定領域研究
ソフトマターの多様な分子構造と様々な内部自由度との動的結合により、新しいナノ構造が創られたり、特異な輸送現象が励起されることを、理論・実験の両面から探求した。理論的には、非平衡伝搬パターンに対する外力による引き込み、フィードバック効果に対する理論などを進展させた。また、DNAなどを対象として半剛直高分子鎖の粘弾性理論を作った。さらに、自己推進するソフトマター系のモデル方程式を導入し、内部自由度の構造と運動が結合することに起因する様々な動的形態を明らかにした。実験的には、配向秩序変数の空間変化による分子マニピュレータの原理を考案し、試作器を作成して蛍光高分子を集めることに成功した。また、穴あきラメラネマティック(PLN)相や、流動誘起SmC-SmA相転移を発見した。
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- 課題番号 : 18068011
- 体系的課題番号 : JP18068011